3月13日 西へ東へ舞台美術 ~かかしはかく語りき
やぁ、こんにちは。
オイラはご覧の通りの(?)、かかしさ。
軽トラックで同乗者と運転手を待っているよ。
ここは浜松の、劇団からっかぜアトリエ。
僕の生まれ故郷なのさ。
風の気持ちいい、昼下がりだね。
ん、よく見えないって?
ハハハ、あんまり寄るなよ、照れるぜ。
いつも精一杯、トウモロコシ畑を外敵から守っているよ。
そんなことばっかしているから、こんなカオになってしまったのかもね。
え、元から?
…そうなんだ。
僕を作ったのは、劇団からっかぜの布施佑一郎さん。
彼曰く、気付いたら、この仕様にしちゃっていたらしいんだ。
「俺、何でトウモロコシのカカシにしたのかなぁ?」とか、ひとしきりつくった後に、とぼけていたよ。
まったく愉快な創造主様さ!
オイラはこのトゥリーモニシャで、大事な役割を果たすんだ。
詳しくは話せないけれど、中盤のカギを握っていることは、確かさ。
オイラがいなくちゃ、トゥリーモニシャは笑って終われないのさ。
もはや、主役さ!
トゥリーモロコシさ!!
…
……
ごめん、盛ったよ。
関係者の皆様に陳謝さ。
だけど、本当に、俺は活躍するんだ。
嘘だと思ったら、当日パンフレットを見るが良いさ!
さて、一度落ち着かなくちゃ、オイラ。
ひーふー。
オイラと舞台美術を乗せたトラックは、一路月見の里学遊館に向かった。
慣れないマニュアル車の軽トラックに、運転手はビクビク。
お世辞にも心地よいドライブじゃなかったぜ。
そんな中でも、すやすやな布施氏。
流石はオイラを生みだした男さ。
途中で、積み荷が緩んで、揺れて、肝を冷やしたりもしたけれども。
途中で、ビニールシートがバタバタになって、青ざめたりもしたけれども。
16時を前に、無事到着さ、イヤッホーイ!
到着したらもうリノシートはばっちり。
学遊館のスタッフ、劇団からっかぜの仲間達、日本シアタサービスの皆さんがオイラをお出迎え。
搬入開始・さ☆
トゥリーモニシャのトゥリー。
それが今回の舞台美術の肝なのさ。
布施佑一郎の力作。
見るがいい!
…自立させるのにも、一苦労さ!
どうだい、大人たちががんばっているだろう?
俺も出来るなら助けてやりたいけれど…
…この時点ではまだトラックに忘れ去られていたんだよなぁ…
そしてそして約2時間後、ばっちり決まったのが、コレだ。
どうだい?
壮観だろう!?
巨木だろう!
デッカイことは良いことだろう!!
yeah!!!
思わず、まん真ん中に陣取ってしまったぜ。
この木何の木、気になる木、
見たこともない木ですから、観たこともない芝居になるでしょう~
、なんて
フカし過ぎかい??
それとも…!
さぁ、3月20・21日は、動くオイラに会いにおいでよ。
約束だ・ぜ!!
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